航空分野におけるMROとは
MROとは
メンテナンス リペア アンド オーバーホール の略。
つまり、整備、補修、オーバーホールのこと。
従来MROはJALとかANAといったエアラインが自社で実施していましたが、ピーチとかセブパシフィックといったLCCの台頭等とともに、MROをビジネスとして請け負うビジネスが誕生しました。また大手エアラインもコスト削減のため、MROをアウトソーシングするようになっています。
今後、アジア地域での伸びが想定されており、各国が国策として産業クラスターの整備を行っています。
http://japan.mk.co.kr/view.php?category=30600007&year=2016&idx=4209
http://www.sjac.or.jp/common/pdf/kaihou/201704/20170404.pdf
航空機の販売は一度売り上げがたてばそれで終わりですが、MROは定期的に売り上げがたつため安定しています。
MROの種類は大きく、
①運航整備(機体の点検実施と修理)
②コンポーネント整備(車輪やブレーキなどの修理)
③エンジン整備(ここが最大のセグメント)
④重整備(定期点検や構造体の変更など大掛かりなもの)
にわけられます。
https://www-935.ibm.com/services/us/gbs/bus/pdf/gbw03020-usen-00_keep_flying.pdf
MRO事業体は大きく、
①独立系(TAEKOテコ@香港など)
②エアライン系
④スペアパーツメーカー系
に分けられます。
日本におけるMROビジネスの問題点として、
コスト競争力がないこと、法制度が整備されていないこと、整備を行う広大な土地が少ないこと、航空機の市場規模が小さいこと、
があげられていますが、一方で欧米は中国やフィリピンなど事業を展開し拡大しています。ビジネスの方向性として国内市場だけでなく、グローバル市場で考えないと成立させるのは困難と考えます。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0001640/pdf/059_h02_00.pdf
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/area/tokai/pdf_all/tokai1109_01.pdf